マンションか一戸建てか
一戸建てが良いのかマンションが良いのか、メリットとデメリットを見ていきましょう。
一戸建てのメリット
- 管理費、修繕積立金および駐車場代がかからない。
- 築年数が経過し建物自体の価値はなくなっても、土地の資産価値は残る。
- 管理組合などへの参加義務がない。
- プライバシーの独立性が高いため、その点で優位性がある。
- 隣家と距離があるので騒音面では比較的問題になることが少ない。
- 自由に増築、建て替え等のリフォームができる。
- 自分のライフスタイルに合った比較的選択肢の広い住宅を選ぶことができる。
- 複数台の駐車場の確保が比較的しやすい。
一戸建ての主なデメリット
- 台風や経年劣化に対する修繕費を自分で負担しなければならない。
- 2階建て以上の一戸建てになると空間が増える分、掃除で一階と2階の行き来による負担が大きい。
- 庭木、騒音等により近所トラブルに発展するケースがある。
- 自治会や町内会への加入をせまられる場合があり、人付き合いが苦手という人には煩わしい。地区の役員になることを要望されるケースや祭りおよび行事に参加しなければならない場合もある。
- ゴミの集積場が自分の家の前になることがあり、においや衛生面で被害にあう場合がある。
- 近隣トラブルに発展しても簡単には、居住環境を変えることができない。
マンションのメリット
- ワンフロアの生活になるため、2階建ての一戸建てに比べて、比較的生活しやすい。
- 放火および空き巣に対してセキュリティ面での優位性が高い。
- 築年数が比較的新しければ、耐震対策もなされ、堅固な建物である場合が多いので、台風等の自然災害に強い。
- 不在の場合でも宅配ボックスが設置されているマンションが多いので、一人暮らしには便利が良い。
- 交通の便が良い立地条件である場合が多い。
- マンションは気密性が高いので、冬でも比較的暖かく、断熱費が安く住む。
- 自分が住まなくなった場合でも、比較的賃貸に出しやすい。
- 同じ立地条件だとすると、一戸建てを購入するより購入費が安い。
- 高齢者や身体が不自由な人でも生活がしやすいバリアフリー住宅が探しやすい。
- マンションによっては、24時間ごみ出し自由のマンションがある。
マンションのデメリット
- 管理組合などへの参加義務や管理組合役員になることを要求される。
- 自らの意思だけで、自由にリフォームできない。
- トイレが一つしかないので、家族数が多い場合は争奪戦が起きる場合がある。
- 立体駐車場が完備されているマンションが多いが、出し入れしにくく、入出庫時に順番待ちをしなければならないケースが多い。
- 気密性が高い分、窓が結露しやすく、カビなどが発生するケースがある。
- 管理費・修繕費がかさむ。
- 自己所有の部屋以外で自殺等の自己が発生しても、自分の資産価値が低下する場合がある。
- ペットを飼いたい場合にマンションによっては制限される場合がある。
- 造園を楽しみたいというような場合にスペースが限られている。
おわりに
マンションか一戸建てかについては様々な角度からみた長所や短所があります。結論から言いますと、一概にはどちらが良いのかということはいえませんが、自分のライフスタイルやライフステージ等から見て、どういったことに重きをおくかということによって変わってきます。たとえば、自分は大型犬などを自由に飼った生活を送りたいとか、ガーデニングを楽しみたいということが、自分の優先順位の中で上位にあるのであれば、一戸建てというようになります。あるいは、年齢が60代を過ぎ、子育ても終わり、夫婦だけの生活となったために最小限な空間で、便利な生活を送りたいということになれば、マンションでということになるかもしれません。
大切なことは、「これからの人生をどのように送りたいか」ということをしっかり自分の頭の中に描けるかということだと思います。マンションが良いのか一戸建てが良いのか上述のとおり色々なメリットとデメリットがありますが、それらを良く理解して後悔しない住居選びをすることが肝要です。